乾燥肌の基礎知識

乾燥肌の基礎知識 乾燥肌について知っておこう!

乾燥肌の基礎知識

自分の肌がどのような構造になっているか知っていますか?

乾燥肌をケアするためには、まず肌のしくみを知ることが大切です。

 

肌のしくみ

 

皮膚の構造

人間の身体は、全体が皮膚で包まれています。皮膚は外側から、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で構成されています。中でもスキンケアのメインステージになるのは、「表皮」と「真皮」です。
皮膚の厚さは、身体の部位によって異なります。一番厚いのは足の裏の皮膚。反対に一番薄いのは、まぶたの皮膚です。まぶた以外の顔の皮膚も、薄い部類に入ります。

 

表皮とは?

表皮とは、皮膚の一番外側の部分です。厚さは約0.2ミリ。私たちがよく耳にする「角質層」もこの表皮の一部です。

 

・角質層

角質層は、表皮の一番外側にある層です。表皮細胞の死んだもの(角質細胞)でできており、約30%の水分を含んでいます。厚さはわずか0.02ミリ。ラップフィルムほどの厚みしかありませんが、皮膚に触れる全てのものから体を守り、水分の蒸発を防いだりするバリア機能としての役割を果たしています。約28日周期で、ターンオーバーを繰り返しています。

 

角質層以下の表皮

表皮内の角質層の下の部分は、角質層と違って生きた細胞(表皮細胞)でできています。約65%の水分を含んでいます。
外からの刺激に反応して、その情報を神経に伝えるなどの役割を果たしています。

 

基底層

基底層は、表皮の一番下にある層です。新しい表皮細胞を生み出す工場の役割をしています。また基底層にはメラノサイト(メラニンをつくり出す色素細胞)があり、紫外線に反応してメラニン色素をつくり出しています。

 

 

真皮とは?

真皮とは、表皮の下にある層です。厚さは約1.8ミリ。構成している主な成分は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸です。中でもコラーゲンは、真皮の約70%を占めています。真皮は水分を保持して、
肌の弾力を維持する働きをしています。

 

コラーゲン

コラーゲンは、真皮の70%を占める成分です。ゴムのような弾力を持ち、真皮の中に網目状のネットワークをつくって真皮の弾力を維持しています。シワやたるみは、コラーゲンの変質や減少が主な原因です。

 

エラスチン

エラスチンは、表皮の中で網目状になったコラーゲンをところどころで繋ぎ止めて支えている弾性繊維です。真皮の約5%を占めています。

 

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、ムコ多糖類と呼ばれるゼリー状の物質です。真皮に張りめぐらされたコラーゲンとエラスチンの間を埋め尽くし、肌の弾力を支える役割をしています。また水分を含む力が非常に強く、肌にみずみずしさを与えています。

 

乾燥肌とは?

乾燥肌の基礎知識

最近は冷房や紫外線などにより、冬だけでなく1年中肌が乾燥するようになりました。
そもそも「乾燥肌」とは、どのような状態を言うのでしょうか?
健康な肌では、角質層に約30%の水分が含まれています。「乾燥肌」とは、この角質層の水分が30%以下の状態になった肌のことです。

 

 

なぜ肌は乾燥するのか?

角質層の水分を保持する3つの物質

 

角質層の水分は、主に肌が自らつくり出す3つの物質、「皮脂」「天然保湿因子(NMF)」「角質細胞間脂質」によって保持されています。角質層の水分の80%以上を「角質細胞間脂質」が、16〜17%を「天然保湿因子(NMF)」が、残りの2〜3%を「皮脂」が守っています。
この3つの物質が十分に機能していれば、湿度が0%になっても肌の水分は蒸発していきません。反対にこれらが正常に機能しなくなると、肌は水分を保持することができなくなり、乾燥肌になってしまいます。

 

皮脂

皮脂は、毛穴から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混じりあってできた物質です。天然のクリームとも呼ばれています。

 

主な働き:肌から水分が蒸発するのを防ぎます。角質が剥がれるのを防ぎ、肌のなめらかさを保ちます。

 

天然保湿因子(NMF)

天然保湿因子(NMF)は、角質細胞内にある水溶性の保湿成分です。アミノ酸や尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸)など、約20種類の成分で構成されています。湿度が低い冬場などは、保湿力が下がってしまう性質をもっています。天然保湿因子(NMF)のバランスが崩れると、肌のターンオーバーにも影響を与えてしまいます。

 

主な働き:水分を吸湿して、角質層内の水分を保持します。肌の柔軟性と弾力性を保ちます。

 

角質細胞間脂質

顔の場合、角質層は約20層の細胞が積み重なってできています。その隙間をぴったりと埋めているのが、角質細胞間脂質です。角質細胞間脂質の約40%を占めているのがセラミドです。
本来脂質は水とは結合しませんが、セラミドは水と結合し、その水は湿度が0%になっても蒸発せず、気温がマイナス20℃になっても凍らない性質をもっています。最強の保湿成分と言えるでしょう。

 

主な働き:角質層内で、水分を強力にはさみ込んでキープします。また細胞の隙間を埋めることで、外部からの刺激の侵入を防ぎます。

 

3つの物質の機能を低下させる要因とは?

乾燥肌の基礎知識

「皮脂」「天然保湿因子(NMF)」「角質細胞間脂質」の機能が低下すると、肌は水分を保つことができなくなります。これらを阻害する大きな要因は、次の4点です。

 

乾燥肌の基礎知識 間違ったスキンケア
乾燥肌のほとんどは、間違ったスキンケアが原因であると言われています。

 

乾燥肌の基礎知識 加齢による肌の老化
年を重ねるごとに、セラミドなどの保湿成分は減少してしまいます。

 

乾燥肌の基礎知識 食生活
食生活の欧米化や極端なダイエットにより、10代から肌の乾燥に悩む人が増えています。

 

乾燥肌の基礎知識 生活習慣
睡眠不足、エアコン、ストレスなども肌の保湿機能を低下させる要因です。

 

 

乾燥肌をつくる要因とは?

 


乾燥肌をつくる4つの要因

 

肌には本来、水分を保持する機能や、紫外線・細菌などから肌を守るバリア機能が備わっています。ではなぜ肌は乾燥してしまうのでしょうか?主な要因として、次の4つがあげられます。

 

(1)間違ったスキンケア
(2)加齢による肌の乾燥
(3)乱れた食生活
(4)間違った生活習慣

 

  
乾燥肌をつくる要因・・・間違ったスキンケア

 

乾燥肌を生み出す要因で、一番多いのが間違ったスキンケアです。
毎日自宅で繰り返すスキンケアは、知らず知らずの内に自己流になってしまいがちです。そのため間違っていても気づかないことがほとんどです。間違ったスキンケアを続けていると、肌のバリア機能が弱くなり、肌はどんどん乾燥してしまいます。
肌の乾燥を防ぐためには、正しい方法でスキンケアを行うことが大切です。

 

乾燥肌をつくる要因・・・加齢による肌の乾燥

 

もともと人間の肌に備わっているコラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分は、加齢とともに減少してしまいます。さらに真皮層でコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを生み出す線維芽細胞も加齢によって減少。保湿成分を生み出す能力が衰えてしまいます。
保湿成分が減少すると、肌は水分を保持することができません。その結果、肌は乾燥してしまいます。

 

また角質層の水分が減ると、肌のバリア機能は弱くなってしまいます。バリア機能が弱まると、肌は紫外線など外部からの刺激にさらされます。その結果、保湿成分や細胞は刺激によって破壊され、肌はますます弱くなってしまいます。まさに悪循環と言えるでしょう。

 

加齢による肌の乾燥を防ぐには、保湿成分をできるだけ減らさないことと、保湿成分をつくり出す細胞を活性化させることがポイントです。
そのためには、徹底した紫外線予防や十分な睡眠、バランスの取れた食事、水分の摂取、適度な運動、代謝を促すマッサージなどが効果的です。またアンチエイジング用化粧品の使用もおすすめです。

 

乾燥肌をつくる要因・・・乱れた食生活

 

近年、極端なダイエットや偏食、バランスの悪い食事などが原因で、乾燥肌になる女性が増えてきました。乱れた食生活は、肌の正常なターンオーバーを阻害します。ターンオーバーが正常に行われないと、保湿成分の量が減少。肌は乾燥してしまいます。
みずみずしい肌を保つためには、バランスの良い食事をとり、様々な栄養素を吸収することが大切です。

 

乾燥肌をつくる要因・・・間違った生活習慣

 

正しいスキンケアをしていても、肌の乾燥が治らない・・・。それは体の内側がSOSのサインを出しているのかもしれません。肌と体には密接な関係があり、体が健康でないと、肌も潤いをなくしてガサガサになってしまいます。
潤いのある肌を手に入れるためには、正しいスキンケアを行うと同時に、十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動など、正しい生活習慣を身に付けることが大切です。